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新型コロナウイルス対策~食事編~

本日はいつもとは違って、リアルに関係する話です。ブラ三プレイヤーではなく、感染症研究者の立場から、見解を述べます。

最近の朝の日課は、Covid-19(いわゆる武漢ウイルス)関係の論文を読むことです。特にNEJMは掲載された日にチェックするようにしています。

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【感染経路】

日本語で分かりやすくまとめられている厚生労働省Q&Aサイトを見てみましょう。詳しく知りたい方は、このサイトをチェックしてみてください。

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一般的には飛沫感染接触感染で感染します。
飛沫感染」とは: 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。


接触感染」とは: 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

 

この感染経路のために、「3密を避ける」ようにしきりに言われている訳です。
この点については、政府広告やマスメディアで繰り返し言われていますので、ここでは割愛致します。

 

 

【3密を避けていたのに感染したケース】

最近の感染報告で少しずつ増えているのが、「自粛していたので、どこで感染したか全く見当がつかない」「完璧に予防していたので、まさか自分が感染するなんて」という感想のケースです。

 

当たり前だと思う方が多いと思いますが

・3密が全てではない

・生活している以上、感染の可能性を0にすることはできない

ということの理解が重要です。

 

そういう方々は一人暮らしで在宅勤務していても、「近所のスーパーマーケット、コンビニ」and/or「スポーツジム」には行っていることが大半です(今までのところ全員です)。

それ以外は自宅で過ごすということですので、やはり近所のスーパーやスポーツジムが感染源になっているものと考えられます。

 

スポーツジムについては、3月の名古屋のクラスターの件依頼何度も目にしているので、リスクが高いのはご存じのことと思います。心拍数が上がることが影響しているのでしょう。これまでのところ、汗の中にウイルスが混じって分泌されたことは確認されていませんので、くしゃみにより体外へ出たウイルスの飛沫感染接触感染が主だと考えられます。深く呼吸するために、それを体内に取り込む確率が高くなっている・ウイルス量が多くなっていると考えるのが妥当でしょう。

 

つまりスポーツジムに行きたい方は、「周りの方との距離を十分に確保する(2 mだと不十分かもしれません)」、「息が乱れるほどの運動をしない」、そして「水分補給する前には必ずうがいをする」ことを意識すれば感染のリスクはかなり抑えられると思います。

 

 

【スーパーマーケット】

余談:昨年、アメリカからの留学生を車で案内している時に、日用品が買いたいということで、イオンモールに連れて行きました。いつもの感覚で、「Super」はあっちだと言ったのですが、3回言ってもまったく伝わりませんでした。ふと思い出して、「Supermarket」と言ったらすぐに理解してくれたという余談です(笑)

 

続いて、「3密を避けてスーパーに行ってもリスクはある」という話です。

最近はレジに行列ができてしまい3密の状態になっているようですが、入店制限がかからないとこれは回避するしか方法がないと思います。

そのため、人が少ない時間帯を狙ってスーパーに行く方も多いことでしょう。それは適切な行為ですので、推奨致します。

それに加えて、スーパーの中は接触感染の温床だと理解しておくと、リスクをさらに下げることができるでしょう。

 

スーパーの品物は不特定多数の方が触っている可能性があるということが重要なポイントです。野菜や魚、肉のパックを手に取って見定める方が多いためです。子供がお菓子や玩具を触ることもあるでしょう。

マスクをしていない感染者がいた場合には、咳はくしゃみによりウイルスが手に付着します。その手でいろいろなものを触る方が居ると、それが接触感染の原因になるのは創造しやすいのではないでしょうか。

 

厚生労働省の見解は以下の通りです。

「2020年4月1日現在、食品(生で喫食する野菜・果実や鮮魚介類を含む。)を介して新型コロナウイルス感染症に感染したとされる事例は報告されていません。
 なお、食品や食事の配膳等を行う場合は、不特定多数の人と接する可能性があるため、接触感染に注意する必要があります。食器についても同様で、清潔な取扱を含め十分お気をつけ下さい。」

 

『感染経路として特定されたことはないが、接触感染のリスクがあるので、取り扱いには注意しなさいよ』という感じですね。

購入した食材などは、加熱するか、消毒用エタノール(消毒用イソプロパノール)で消毒すればウイルスが付着していたとしても問題なくなります。魚や肉の入ったパックは、外側を綺麗に消毒すれば良いでしょうし、野菜などは十分に水洗いすることをお勧めします。消毒剤がない場合には、パックの外側を水洗いするのも良いでしょう。

もちろん、十分に加熱調理するのであれば、そこまで気にすることもありません。

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一応、80℃10分間で消毒できますが、一般的な料理の場合はこれ以上の温度になるので、短時間でも消毒は可能です。もちろん電子レンジを使った加熱もウイルス対策には効果的です。専門的には「高周波滅菌」と呼ばれます。

生で食べる食品については、果物や野菜は水で十分に洗うことで対応できますが、刺身や鮨については悩ましいところです。水洗いも加熱も難しいので、どうしても食べたい場合には、信頼できると思うお店の商品を食べるというくらいでしょうか。

 

 

【外食】

個人的には1人か2人での外食は賛成です。もちろん、3密を避けることができる+衛生環境の整っている飲食店に限ります。
以下は、自分が外食に行く時には、どこに注意したら良いかを考えた結果です。

 

まずは、店内に入ってから手を洗うということです。やはり石鹸で手洗いができる店舗が安心ですね。もしくは、消毒用のウエットティッシュでまんべんなく手を拭くのも良いでしょう。

そして、箸やシルバーなどを不特定多数の方が触るようになっていないこと、テーブルの消毒をやってくれていることは確認しておきたいところです。袋に入った割りばしなら問題ないでしょうが、使い捨てでない普通の箸が複数セットまとめて置かれている場合(グループ毎に交換しない場合)には接触感染のリスクがあると思うのが良いでしょう。

その場合も、消毒用のウエットティッシュで綺麗に拭き取ってから使えば問題ありません。それが買えない場合には、お箸のセットを持っていくのも一つの手です。

 

またお冷も要注意です。

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こういうピッチャーがテーブルに置かれていて、グループ毎にそれを交換しない場合は、要注意です。ピッチャーの取っ手の部分を不特定多数の方が触れているためです。

食事前に手を洗っても、こういうのを触るとそこからウイルスが付着する可能性があると認識すると良いでしょう。

同様に食事中にスマートフォンに触れるのも控えたいところです。手洗いする前の手で触っていますので、ウイルスが付着している可能性がありますよね。

 

このように考えると、外食先に「マイ箸」や「消毒用ウエットティッシュ」を常に持参する方の気持ちも理解できますよね。

 

 

以上、最近気になったことを綴りました。今回は3密を避ける行動に加えて行うことで、感染リスクをさらに下げるための行動になります。3密を避ける行動が基本にありますので、その点はお間違えのなきようお願いします。基礎疾患がある、感染が不安、という方向けの内容です。

ただ、あまり気にしすぎてもストレスが溜まるだけですので、ほどほどに考えてもらえればと思います。意識するだけでも効果はあると考えています。ですので、「やらなければいけない」ではなく、「あぁそうだった」くらいでどうでしょう?

 

 

記:2020年4月20日現在の情報により考察